理事長挨拶

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日本顔面神経学会
理事長 中川 尚志

このたび本学会理事長を拝命いたしました九州大学耳鼻咽喉科の中川尚志でございます。就任にあたりご支援を賜りました本学会役員の諸先生方に感謝申し上げます。

本学会は1978年に顔面神経という1本の神経について研究成果を発表し、討論をしてきた40年以上の歴史をもちます。現在では、耳鼻咽喉科、形成外科、麻酔科、脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科、理学療法士、言語聴覚士などの複数の科の医師や療法士を主な会員として、多方面より顔面神経研究分野の発展に励んでいます。

顔面神経は顔の表情を作る筋を動かす働きをもちます。顔面神経が麻痺した場合、豊かな表情が作れなくなり、生活の質や社会性が著しく低下します。顔面神経麻痺に対する治療の確立は非常に重要です。今までにベル麻痺やハント症候群の病態解明や治療法など、本学会から多くの世界をリードする研究が発信されてきました。近年においては病的共同運動や後遺症に対する形成外科的な治療、顔面神経麻痺に対するリハビリテーションなど、新たな知見が発信されてきました。

本学会の役割は顔面神経麻痺の病気を克服する手段を見出し、社会に貢献することと考えます。本学会をさらに発展させるべく、役員、会員の先生方と協力、努力、尽力していく所存です。ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。